糖尿病について

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糖尿病の治療について

糖尿病はずっと付き合っていく生活習慣病という点で、完治した時点で通院を終了する風邪などとは大きく異なります。そのため、当院では患者さまの症状だけを見るのではなく、生活環境や背景、家族構成、暮らしぶりを含めて、その方自身を見て治療するように心がけています。
比較的高齢で一人暮らしをしている男性などのケースでは、深夜働いていたり、身近に食事を作る人がいなかったりということも多く、糖尿病の治療において基本となる「規則正しい生活をして3度の食事をほどほどに食べる」という指針が実際には難しい方も少なくありません。当院では患者さまの生活の全体を把握し、その方の普段の暮らしに寄り添って、一人ひとり違ったオーダーメイドの指導をするということを最も大切にしています。

通院は1ヶ月~2ヶ月に1度受診していただきます。
当日に血糖コントロールの指標となるHbA1cの数値を測定し、それを基に診療いたします。
糖尿病の専門病院であり、当日にHbA1cが測定できる設備を整えていますので、タイムラグがなく、的確な診察を受けることができます。

糖尿病とはどのような病気でしょうか?

体に流れている血液の中の糖分を血糖と呼びますが、その血糖の値(血糖値)が高くなり、それによって体中の様々な血管が詰まってしまう病気が糖尿病です。ホースの中に水ではなくドロドロの液体を流し続けているところをイメージしていただくとわかりやすいかもしれません。何年もその状態が続くといずれホース内に塊のようなものが溜まり、詰まってしまうことになります。
しかし血糖のコントロールを良くすれば、血管の詰まりを防ぐことができるので、血糖を良い状態に保っていくことが非常に重要になってきます。また、糖尿病ががんなどの別の病気と異なる点として、「自分の努力次第で症状を改善でき、良い状態を維持できる」ということが挙げられます。頑張れば頑張っただけ成果として採血結果に反映されますので、前向きに病気と向き合う気持ちが治療において重要になります。当院では糖尿病と向き合う患者様の気持ちに寄り添いサポートしていきたいと思っております。

1型糖尿病と2型糖尿病の違い

糖尿病は「1型」と「2型」の2種類に分類されます。一般的に認識されている生活習慣病としての糖尿病は2型糖尿病であり、国内での糖尿病の9割以上を占めています。1型と2型糖尿病は、発生する原因が全く異なります。
2型糖尿病は、食べすぎや運動不足、それにより引き起こされる肥満などから血糖を下げるホルモンであるインスリンの働きが悪くなり血糖の上昇が引き起こされる生活習慣病です。それに対し1型糖尿病は、インスリンを分泌する膵臓のβ細胞が自己抗体により破壊されインスリンを分泌できないことにより血糖上昇が引き起こされ発症します。1型糖尿病の患者様は自分でインスリンを分泌できないためインスリン注射による治療が必須となります。当院には1型糖尿病の方も多数通われており、その方に合った治療計画をご提案しています。

2型糖尿病の治療

食事療法

食事療法については様々な考え方がありますが、基本的に糖質をあまり取り過ぎないこと、食べ過ぎないことが重要になってきます。当院ではカロリー指導とあわせて、その方に合った主食の量と、食べる順番について具体的な指導をしています。
また季節ごとに旬の食材について表にまとめ資料としてお渡しするなど実践しやすいわかりやすい指導を心がけています。

運動療法

糖尿病に対する運動療法として有酸素運動と筋力トレーニングが挙げられます。有酸素運動としては特別な機械も不要で、手軽に始められるウォーキングを当院では推奨しています。週に3回、1回30分程度のウォーキングを、早歩きのペースで行うことをおすすめしています。
息が上がるほど頑張る必要はなく、軽く汗ばむ程度が目安です。筋力トレーニングについてはできる運動が患者様ごとに異なりますのでその方に合った運動の指導を図や写真などを交え説明しております。最も重要なことは継続するということですので無理のない程度でがんばっていただくのが良いかと思われます。

治療薬

当院では最新のものを含めて糖尿病に関するほぼ全ての治療薬を揃えています。飲み薬には血糖を下げる薬をはじめとして、インスリンの効果を高める薬、食後の血糖の上昇を抑える薬など非常に沢山の種類があります。
最近では尿から糖を排出する作用を持つ薬(SGLT-2阻害薬)が新しく販売されて、痩せる効果も見込めるということで注目を集めています。副作用や費用面など様々な点も考慮してその方の症状と暮らしに合った薬を選択し、丁寧な説明を行った上で処方しています。

糖尿病治療の目標

糖尿病の3大合併症と呼ばれているのが神経障害、網膜症、腎症です。それ以外にも、大血管が詰まることによって脳梗塞や心筋梗塞が起こりやすくなることも糖尿病の怖い点です。
糖尿病治療の第一目標は、これらの合併症を決して起こさないことにあります。しかし、HbA1cの数値にこだわるあまりに生活に過度の制限をして、治療に挫折してしまっては元も子もありません。当院では患者さまの気持ちに寄り添いながら、合併症が起こらないよう適度に血糖をコントロールする治療を目指しています。

普段の生活で心がけること

食べ過ぎを控えることが糖尿病治療の基本ですが、ストレスを溜めることにより逆効果になる場合もあります。特にクリスマスやお正月などのイベント時、仕事のつきあいの席など、一人だけ食べないということが難しい機会も少なくありません。
そのような時は、「この日は沢山食べたから次の日に減らそう」など、2~3日のスパンで帳尻を合わせるよう心がけていただいています。糖尿病の治療は長期的な視野に立って行い、決して無理をしないことが大切です。日常生活で気になることがありましたら、小さなことでもお気軽にご相談ください。

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お身体に関する不安なことはどなたでもお気軽にご相談ください 診療のご予約もお電話から承ります 受付時間 9:00~13:00/16:00~19:00 0567-96-5600
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