- Home>
- 甲状腺疾患について
内分泌内科と甲状腺疾患の関係
当院の診療科目の一つである「内分泌内科」とは、ホルモンの異常によって起こる様々な病気の診断と治療を行なっている内科です。ホルモンを分泌する臓器は複数あり、代表的なものは喉仏のすぐ下にある「甲状腺」で、体の新陳代謝や成長などを調節する「甲状腺ホルモン」を分泌しています。
内分泌疾患というと一般の方にはイメージが難しいかもしれませんが、特に甲状腺の構造や働きに問題が起こった時に適切な診療をご提供できるのが内分泌内科です。よく知られた甲状腺疾患としては「バセドウ病」「橋本病」が挙げられます。
主な甲状腺疾患
甲状腺の代表的な疾患は、甲状腺にできものなどができる形態的な異常と、ホルモンの分泌に異常をきたす機能的な異常に分けられます。形態的な異常としては、良性の甲状腺腫瘍(甲状腺腺腫)や甲状腺のう胞、甲状腺癌などが挙げられます。ホルモンの分泌異常をきたす疾患として代表的なものは、バセドウ病や橋本病が挙げられます。いずれも自分の甲状腺に対する自己抗体ができてしまう病気であり、どのような種類の抗体ができるかによってバセドウ病になるか橋本病になるかが決まってきます。バセドウ病は主にTSHレセプター抗体という抗体ができることにより甲状腺機能亢進が生じる、つまり甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。
橋本病の場合は、抗サイログロブリン抗体、抗ペルオキシダーゼ抗体と呼ばれる抗体のいずれかまたは両方を持っていることで発症する病気です。甲状腺ホルモンは低下する場合もありますが、正常な方もみえます。
これらの抗体がどのようにできるかについてはまだ明らかになっていませんが、遺伝的な要素に環境的な要素が加わると発症すると言われています。
甲状腺の代表的な疾患であるバセドウ病と橋本病は、いずれも自分の甲状腺に対する自己抗体ができてしまう病気であり、どのような種類の抗体ができるかによってバセドウ病になるか橋本病になるかが決まります。バセドウ病は主にTSHレセプター抗体という抗体ができることにより甲状腺機能亢進が生じる、つまり甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。
橋本病の場合は、抗サイログロブリン抗体、抗ペルオキシダーゼ抗体と呼ばれる抗体のいずれかまたは両方を持っていることで発症する病気です。
これらの抗体がどのようにできるかについてはまだ明らかになっていませんが、遺伝的な要素に環境的な要素が加わると発症すると言われています。
当院の甲状腺治療のメリット
甲状腺ホルモン採血結果が即日でわかる設備を備えている点が、当院の大きな特長です。検査結果が後日になる病院の場合は、検査と診察でそれぞれ来院する必要があり、患者さまの時間的・経済的負担が大きくなります。
同時に、医師は検査結果を元に処方する薬の量を判断するため、例えば甲状腺ホルモンが高い症状でつらい思いをしている方については、検査を受けてから結果が出るまでの数日間、そのつらさに耐え続けなければいけません。
しかし即日結果が出る場合は、その日のうちに薬を処方できるため、患者さまの感じる苦痛が減る可能性が高くなります。また、同様の設備を備えている大きな病院と比較して、採血を行ってから結果を説明するまでの待ち時間が短くて済むということも多くの患者さまに喜んでいただいている点です。(最短で採血をしてから約20分、最長でも40分程度で結果がわかります。)また、当院では甲状腺エコー検査も専門医が随時行っています。甲状腺にできものがある患者様(甲状腺線種・のう胞など)についても大きな病院と同様の精査が行えます。また、必要に応じ当院にて甲状腺腫瘍に直接針を刺して行う細胞の検査(甲状腺穿刺吸引細胞診)も行っております。ホルモン異常以外の患者様も気軽にご相談ください。
バセドウ病
症状
バセドウ病の症状としては、甲状腺の腫れ、眼の異常、動悸や下痢、神経の昂ぶり、手の震え、体重減少といった様々なものが見られます。
その現れ方には個人差がありますので様々な訴えで外来を受診されますが、発症から長引けば長引くほど症状も重篤になっていきます。
治療法
バセドウ病の治療法としては飲み薬の治療、手術、アイソトープと呼ばれる放射線の治療の3つの方法があります。どれを選ぶかはその方の病状や年齢など様々な要素から判断しますが、日本では現在内服治療がメインになっています。
甲状腺ホルモンの数値を見ながら少しずつ薬の量を減らしていき、最低1年以上内服を継続し完治を目指します。薬の副作用や年齢、再発時など手術や放射線治療が必要な場合は設備の整った専門病院にご紹介しています。治療法についてもご質問がある場合は気軽にご相談ください。
橋本病
症状
橋本病の症状としては、甲状腺の腫れ、むくみ、寒気や倦怠感、記憶力の低下、便秘や脱毛といった様々な症状が現れます。一方でバセドウ病と違い自覚症状がない方も少なくありませんので注意が必要です。
治療法
甲状腺ホルモンが低下している方はホルモン剤を服用することで不足分を補充する薬による治療がメインとなります。薬の量が一定になり安定してくると長期の処方も可能となります。
甲状腺機能が正常で自己抗体のみ陽性の場合は特に薬などは使わず、定期的に甲状腺ホルモンの測定を受けてホルモン値が低下していないか確認するようにしていただいています。
女性医師によるきめ細やかな診察を
甲状腺の病気は女性にたいへん多く見られ、同性である女性医師が担当するということで「デリケートな話が安心してできる」という声を多数いただいています。また、甲状腺ホルモンは妊娠や出産に大きくかかわるホルモンであり、また、疾患の説明についても丁寧に行いご自分の病気について理解していただくよう心がけております。
出産を経験している女性医師が担当することで同じ女性として患者さまの気持ちに寄り添いながら診療にあたらせていただきます。どんな質問でもお気軽にご相談ください。